消しゴム

更新を伝えることをやめて、

今こうして自由にこのブログを書くことを始めた。

 

前に比べると、あくまでも私的に使うブログだから、

きっと前よりももっと自分に問いかけるようにかくようになると思う。

 

誰かに見える形で書いているのは、

応えることの無くていいから、誰かに自分を分かってほしいと思う

そんな小さな、情けない、弱い自分の欲求からだろう。

 

僕には世界中の何に変えても

失いたくないほど深く愛した人がいた。

いや、これはあくまでもフィクションというか、

例え話というか、作り話だ。

 

そんな深く愛した人と決別しなくちゃいけない時が来ることがある。

男女の恋仲には、一生添い遂げるものと

いつか別れてしまうものがある。

 

人生でいくつも出会うそれの1つしか、一生添い遂げるものがなく、

ほかは全ていつか別れてしまうのだろう。

極稀に1つでは無い方もいるだろうが、大多数の人が1つでしかない。

 

いくつもの別れを繰り返してなんて、

そんな風な流行歌のフレーズは、嫌というほど聞くが、

その言葉が表すように、人生では別れの方が一生添い遂げるものより多く経験するだろう。

 

人生の中で、変えがたく、

何よりも大切だと思っていたものを

失ってしまうことの大きさは

言葉や、メロディや、ため息ですら表現しきれない。

 

きっと自分でも消化できなんだろう。

 

ボールペンで書きなぐったI love youを、

消すことの出来ない消しゴムで消し続けるようなもので、

消しても消しても消えなくて、

いつしか消しゴムがすり減って、

そして残った文字を見て気付くんだろうと思う。

やっぱり愛してるんだって。

 

そこまで、人は自分の愛を否定して、否定して、

ボロボロになった自分をさらに痛めつけて、

そして気付くんだと思う。本当にどうしようもなく好きなんだって。

 

書いた文字はすぐには消えない。

無理に消しゴムで消したって消えない。

けれど、時間が経てば、いつか風化して文字が見えなくなるかもしれない。

けれど、僅かに指でなぞると、

そこには確かにその想いが、書き殴られていたことが分かる。

 

それほど、人を愛することって

心の奥底に、しっかりと刻まれることなんだ。

 

無理に消すことも、

見えないように過ごすことも、

全部やめてしまおう。

 

消せば消すほど、どんどんキャンバスは白くなって

そして、クッキリとその文字だけが浮かび上がってくるから。

 

またきっと、同じようにこの文字をどこかに書くのだろう。

今度はその文字が消えないように、しっかりと濃く、

しっかりと深く刻み混むように書くのだろう。

その文字が、絶対に消えない様に。

 

そうやって、消せなくなるかもしれないという恐ろしさを抱くよりも、

どうやっても消えないでいてほしいと強く願う気持ちを

そんな誰にも負けない想いを

ただ持っていたい。

 

消しゴムなんていらない。